2020/07/02 16:13

井関一博作曲、箏二重奏曲「さざなみ」。


この曲も先に投稿した「杜へ」と同じく、大学の和楽器の授業の為に作曲した物で、前年に訪れた日本三景の一つ松島の大小様々な島々と、寄せては返す波の音をイメージして2009年に作曲しました。音楽教諭を目指す学生が多く受講していましたが、ほとんどの学生は箏の初心者でした。曲を作るうえで気を付けたことは「押し手を使わない」「動きが細かすぎない」「音が飛びすぎない」等々。

これらのことを気を付けるとどうしても曲が単調になりがちですが、そこは前半、中盤、後半とテンポと曲調を変え、両手を上手く使うことと、1箏・2箏の掛け合いでフレーズを構成したりして、それぞれの労力以上の効果を狙ってみました。

リズムも単調にならないように工夫してありますので、初級レベルの方から上級者まで楽しめると思います。

また1箏・2箏共に同じ調弦になっていますので、お稽古用の曲としてとても使いやすいと思います(教える側の感想)。

二重奏ですが大勢で弾いてもとても良い響きになると思います。